河嶋桃「パンツァー・ゲーム」 【ガルパン】
SS投稿初心者ですので無作法、不手際などもあるかと思いますが、よろしくお願いします。
河嶋桃が生徒会長、角谷杏に呼び出されたのは、生徒会広報に就任して間もないころだった。
桃「どうかしましたか? 会長」
杏「ちょっとさ、頼みたいことがあんだよね」
桃「頼み事? 書類関係なら私と柚子が」
杏「いや、別口。……これから話す内容は生徒会規則第25条に基づく最重要機密条項に指定されている。一切の口外は禁止だ」
桃「……。なんでしょうか。会長」
杏「大洗女子学園報道部の下部組織に、秘密裏に諜報員養成機関が設立されている。通称『D機関』」
桃「諜報員……? スパイですか?」
杏「そう。生徒会の組織下にない、非公然・非合法組織。私でさえ先代の会長からその存在を聞かされて初めて知ったぐらいだ。その規模・活動内容・所属メンバー、その一切が知らされていない」
桃「そんな組織が……」
杏「よその学園にはよくあるらしいんだけどねー」
桃「(学園、ひいては学園艦運営における生徒会長の権限は絶大だ。その会長の権力下になく、そのうえスパイ活動を行っている組織が存在するなんて。……にわかには信じられん)」
杏「歴代会長は見逃してきたみたいだけど、私は違う」
桃「……では、つまり」
杏「D機関を私の指揮下に置く。河嶋、行ってくれるか?」
桃(この日、生徒会長の名を持って、わたしにD機関出向命令が下された)
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